ジビエの旬はいつ?シカ肉やイノシシ肉など種類別におすすめの季節を紹介
2025.08.01目次 ー
ジビエには動物の種類ごとに最もおいしく食べられる「旬」の時期があり、季節に合わせて選ぶとより魅力を楽しめます。また、ジビエの種類によって適した調理方法や、ご家庭でおいしく味わうためのコツも異なります。
この記事では、ジビエの種類ごとの旬の時期やおすすめの調理方法、自宅でおいしく食べるポイントについて解説していきます。ジビエ初心者も、もっと楽しみたい方もぜひ参考にしてください。
【種類別】ジビエの旬の時期
引用元:photoAC
ジビエは、種類によって捕獲が許可される期間や、肉質が最も良くなる時期が異なります。それぞれのジビエが持つ本来の旨味を最大限に味わうには、旬の時期を選びましょう。
シカ肉
シカ肉は一年中食べられますが、特に秋から冬にかけてが旬です。地域差はあるものの、10月から2月頃が最もおすすめの時期となっています。
この期間のシカは木の実や草をたくさん食べて栄養を蓄えており、肉質がしっかりして旨味が凝縮されています。特にオスジカは繁殖期前の秋口に脂が乗りやすく、味わい深くなります。また、害獣駆除の時期とも重なるため、新鮮な肉が手に入りやすいのも魅力です。
また手に入りにくいですが、春先のシカ肉も若い木の芽を食べて栄養豊富なため、味わい深いと言われています。
イノシシ肉
イノシシ肉の旬は、11月から2月頃が最もおいしいとされています。この時期のイノシシは、冬を乗り切るためにたっぷりと脂肪を蓄えるため、脂がのっており、肉に独特の甘みとコクが加わります。
「ぼたん鍋」が冬の味覚として親しまれるように、脂がのったイノシシ肉は煮込むことでその旨味が最大限に引き出せるでしょう。逆にあっさり風味を楽しみたい場合は、夏に食べるのもおすすめです。
カモ肉
カモ肉の旬は、11月から2月頃です。最も肉質が良く、脂がのっておいしくなると言われています。
カモは渡り鳥であるため、この時期には日本に飛来し、厳しい寒さに備えて体にたっぷりと脂を蓄えます。この脂がカモ肉特有の風味とジューシーさを生み出し、寒い季節の食卓を豊かにするでしょう。
クマ肉
クマ肉の旬は地域差がありますが、一般的には秋から冬、特に11月から12月頃です。冬眠前に栄養を豊富に蓄えるこの時期のクマ肉は、脂がのって濃厚な旨味があります。
地域によっては、春先のクマ肉も新芽などを食べているため、独特の風味を楽しめるそうです。
キジ肉
キジ肉の旬は、肉質が引き締まり、最もおいしくなる12月から2月頃です。キジは上品で淡白な味わいが特徴で、脂が少ないためヘルシーに食べられます。
昔から高級な食材として扱われ、その澄んだ味わいは和食にもよく合います。
ジビエのおすすめの調理方法
引用元:photoAC
ジビエは種類によって肉質や風味が異なるため、それぞれの特徴を活かす調理方法を選ぶことが、おいしく食べるための鍵となります。ここからは、ジビエの魅力を引き出すおすすめの調理方法をいくつか紹介します。
ロースト
ローストは、ジビエ肉本来の旨味をシンプルに味わうのに最適な調理方法です。特に、シカ肉やカモ肉などの塊肉に適しています。
オーブンでじっくりと焼き上げることで、肉の外側は香ばしく、中はジューシーに仕上がります。フライパンで焼く場合は、肉汁を閉じ込めるように表面を強火で焼き、弱火で火を通しましょう。
焼く前に塩胡椒やローズマリー、タイムなどのハーブでマリネしておくと、さらに風味豊かになります。
焼き加減はミディアムレアがおすすめですが、ジビエはしっかりと中心部まで火を通す必要があるため、加熱温度には注意し、肉用温度計を使うと安心です。
厚生労働省は、肉の中心部を75度以上で1分間加熱することを推奨しています。
ソーセージ
ジビエ肉を加工してソーセージにするのも、非常に人気の高い調理方法です。イノシシ肉やシカ肉などがソーセージに適しています。
肉の旨味が凝縮され、ハーブやスパイスを加えることで、ジビエ特有の風味を活かしつつ、食べやすい味わいに仕上がります。手作りはもちろん、市販のジビエソーセージも多く販売されており、手軽にジビエの魅力を楽しめるでしょう。
ソーセージは焼いたり、煮込んだり、さまざまな料理に活用できます。
カツ
ジビエを洋食風に楽しむなら、カツにするのもおすすめです。特に、シカ肉のモモ肉など、比較的柔らかく、あっさりとした部位がカツに適しています。
薄切りにした肉に衣をつけて揚げることで、外はサクサク、中はジューシーな食感を楽しめます。ソースやレモンを絞ってシンプルに味わうのもよいでしょう。
鍋
寒い季節にジビエを堪能するなら、鍋料理は外せません。特にイノシシ肉のぼたん鍋や、カモ肉を使った鍋は、ジビエの旨味が溶け出したスープが体を芯から温めてくれます。
野菜と一緒に煮込むことで、肉の旨味がスープ全体に行き渡り、深い味わいになります。ジビエ肉は、長時間煮込むことでより柔らかくなり、独特の風味もまろやかになるでしょう。
ジビエを自宅でおいしく食べるコツ
引用元:photoAC
ジビエを自宅で調理する際には、いくつかのコツを押さえることで、さらにおいしく、そして安全に楽しめます。
下処理をしっかりと行う
適切に処理されたジビエ肉を購入することが大前提ですが、それでも肉の独特の風味が気になる場合は、調理前にひと手間加えることで、より食べやすくなります。
数時間から一晩、牛乳や赤ワインに漬け込むことで、肉が柔らかくなるだけでなく、独特の風味が和らぎます。また、血抜きが不十分な場合は、流水にさらして丁寧に血抜きをするのもよいでしょう。
ジビエの専門店で購入する
ご家庭でジビエを安全においしく楽しむためには、ジビエの専門店や、国の認定を受けた食肉処理施設から購入しましょう。専門の施設では、衛生管理が徹底されており、適切な方法で捕獲から解体、加工までが行われています。食中毒のリスクを最小限に抑え、品質の高いジビエ肉を手に入れられます。
信頼できる専門店では、肉の種類や部位ごとの特徴、おすすめの調理法なども教えてくれることが多いので、ジビエ初心者の方でも安心して購入できるでしょう。
スーパーマーケットなどで手に入るジビエ肉も増えましたが、加工元の情報などを確認し、信頼できる事業者から購入するよう心がけてください。
ジビエに関するよくある質問
引用元:photoAC
ジビエをもっと身近に感じてもらうために、よくある疑問をわかりやすくまとめました。初めて食べる方はもちろん、家庭での調理にチャレンジしてみたい方もぜひ参考にしてください。
日本の三大ジビエとは?
日本の三大ジビエという明確な定義はありません。しかし、一般的にシカ肉やイノシシ肉、カモ肉が、国内で最も流通量が多く、多くの人に親しまれているジビエとして挙げられます。全国各地で捕獲され、レストランや家庭料理で幅広く利用されています。
ジビエってヘルシーって聞くけど、どんな栄養があるの?
ジビエは、自然の中で育った動物の肉であるため、家畜と比べて脂肪が少なく、高たんぱく・低カロリーという特長があります。
例えば、シカ肉は、牛肉に比べて脂質が非常に少なく、鉄分やビタミンB群が豊富に含まれています。貧血予防や疲労回復をサポートする食材としても注目されています。
健康志向の人やダイエット中の人にもおすすめされる理由は、こうした栄養バランスの良さにあります。
子どもにもジビエは食べさせられる?
適切に処理され、しっかりと加熱調理されたジビエであれば、お子さまでも安心して食べられます。
まずはソーセージやミンチを使ったハンバーグなど、クセの少ない調理法から試してみると良いでしょう。骨付きや筋が多い部位より、やわらかい部位を選ぶのもポイントです。初めてジビエを取り入れるなら、品質の確かな専門店で購入するのが安心です。
ジビエはどこで買える?
ジビエは、道の駅や一部の精肉店、オンラインショップなどで購入可能です。ただし、野生動物の肉であるため、衛生面が不十分なものを選ぶと食中毒のリスクもあります。
国の認証を受けた食肉処理施設で加工されたジビエを選ぶことが、安全に楽しむための第一歩です。
まとめ
引用元:USA GIBIER FACTORY
ジビエは、種類ごとに旬の時期が異なり、その時期に味わうことで肉本来の旨味や香りを一層楽しめます。
また、適切な下処理と肉質に合った調理法を選べば、ご家庭でも本格的な味わいを引き出すことが可能です。
ただし、安全に楽しむためには、信頼できる専門店で衛生管理の行き届いたジビエを購入することが大切です。
高品質で安心なジビエ肉をお探しの方には、宇佐ジビエファクトリーがおすすめです。
国の「国産ジビエ認証施設」に認定されており、徹底した衛生管理のもと、シカ肉・イノシシ肉などを無添加で提供しています。
初心者でも食べやすい「ささみ入りソーセージ」など、ほかにはない商品も多数取り扱っているため、初めての方でも安心。
おいしく安全なジビエを味わいたい方は、ぜひチェックしてみてください。